「妃に相応しくない」と言われた私が、第2皇子に溺愛されています
白亜の大聖堂には、朝から陽の光が優しく差し込んでいた。

宮廷の楽団が静かに奏でる旋律が、式の始まりを告げる。

鏡の前で、ベールを整える私に、侍女が囁いた。

「セレナ様。そろそろです。」

私は深呼吸を一つして立ち上がる。

そして、控室の扉を開けると、そこには礼装に身を包んだお父様がいた。

「お父様……」

「……可愛いな、セレナ。まるで夢を見ているようだ。」

私は微笑んだ。「夢じゃないよ。お父様の娘が、今日、皇太子妃になるの。」

お父様は軽く咳払いしながら、私に手を差し出した。

「さあ、行こうか。ヴァージンロードを一緒に歩こう。」

やがて、式場の扉が開かれる。

私の希望で、父と共に歩くことが許されたヴァージンロード。

赤い絨毯の上を、私たちはゆっくりと歩き始めた。

「ふぅー……」

お父様の吐息が聞こえる。

その手がほんの少し、震えていることに気づいて、私は思わず顔を見上げた。

「お父様、緊張してるの?」
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