「妃に相応しくない」と言われた私が、第2皇子に溺愛されています
「私は、カイル・ヴェルナーグ。病める時も、健やかなる時も、セレナ・ルヴァリエを愛し、敬い、守り抜くことを誓います。」

カイルは、スラっと言う。

まるで当然のように。

「では、新婦。」

私は、ゴクンと頷いた。

「私は、セレナ・ルヴァリエは、喜びの時も、悲しみの時も、皇太子、カイル・ヴェルナーグ殿下を信じ、支え合い、共に歩んでいくことを誓います。」

「この婚姻が、神と国民の祝福を受けることを願い、ここに結ばれたことを宣言します。」

静寂の中、鐘が鳴り響いた。

大聖堂の天井にまで届くような、その音色は――まさに、祝福そのものだった。

神官の言葉が静かに響いた。

「それでは、誓いのキスを――」

カイルがそっと、私のベールを持ち上げる。

彼の金色の瞳が、真っ直ぐに私を見つめていた。

「セレナ……」

「カイル……」

私は目を閉じた。

次の瞬間、カイルの唇が、優しく私の唇に触れた。
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