「妃に相応しくない」と言われた私が、第2皇子に溺愛されています
祝福の鐘が鳴り響く中、ゆっくりと、確かに――

私たちは、誓いのキスを交わした。

その瞬間、熱いものが頬をつたった。

ああ、涙だ……。

止めようとしても、次から次へとあふれてくる。

それは悲しみじゃない。

痛みでもない。

ただ、嬉しくて、温かくて、胸の奥がいっぱいで……涙が止まらなかった。


ー あいつを、見返してやろう -


そう思って、始めた復讐の為の婚約。

地味で妃に相応しくないと笑われ、捨てられた私が――
選ばれ、愛され、結ばれた。

(でも今は、違う。)

これは、復讐の果てなんかじゃない。

――真実の愛の証。
永遠を誓う、たった一人の人との結婚。

カイルが微笑んだ。

「ようやく、君を“妻”と呼べる。」

私も微笑み返した。

「ええ。……あなたの妻です。」

私たちは、もう二度と離れない。

どんな噂があろうと、どんな運命があろうと、この人の隣に立ち、共に歩いていく。

それが、私の誇り――そして幸せ。

ー End -
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