√スターダストtoらぶ
尚悟さんが誠実に話してくれたお陰でみんなの誤解はすぐにとけ、いつしかわたしたちの保護者みたいな感じで駅まで着いてきてくれた。


「尚悟さん、今日はいろいろとありがとうございました」


わたしが代表して挨拶すると尚悟さんは爽やかな笑みを返してくれた。


「いえいえ、また何かあったら連絡してね。はい、これ。オレの連絡先」

「ありがとうございます!ぜひ連絡させていただきます!」


と、前のめりになったのはやまりん。

同級生には独特の趣味のせいで近寄りがたい存在になっている彼の話を年上のお兄さんの包容力で優しく受け止めてくださったお陰で、やまりんが懐いてしまったみたい。


「うん。じゃあまたね」


終始気さくなお兄さまだった尚悟さんはわたし達とは別方向の電車に向かって行った。

そしてわたしたちも電車に乗り、それぞれ家のある最寄駅でさよならをした。

残ったのはわたしと辻堂くんの2人。

席が空いたから2人並んで腰をかける。


「あの…」


気まずそうに辻堂くんが口を開く。


「今日…その…あんまり話せなかったので、良ければ高橋さんのお家まで送っていくので、そ、その…お話させていただいてもよろしいですか?」


ふふ。

思わず笑みが溢れた。

なんだ、そんなことか。

わたしに近づいてくるクズ共は下心丸出しの野生獣が多いからこんな顔をする男の子もいるのかぁ、なんて新鮮な気持ちになってしまった。

わたしは大きく首を縦に振った。


「送ってくれるなんて嬉しいよ。ありがとう。いっぱい話そう」
< 23 / 84 >

この作品をシェア

pagetop