√スターダストtoらぶ
さすが私立なだけあってお金のかけ方が違った。

学校全体的に装飾がゴージャスだったり、

プロジェクションマッピングをしているクラスがあったり、

中庭で音響が野外ライブ並にいいバンド演奏があったり、

大ホールでミスコンがあったり。

クラスの代表が社交ダンスを披露していたり。

もちろん夏祭りみたいな出店も色々あって食べても見てるだけでも楽しかった。

そんなこんなでほぼ丸1日過ごせてしまった。

そして、気づいたら運命の帰り道。

わたしはやまりんと先に分かれ(変に気を使わせてしまったのかもしれない)朝雪くんと2人で歩いていた。


「今日楽しかったね。来年はうちの学校も文化祭の年だし、色々参考になったよ。僕たちも来年頑張ろう」

「うん、そうだね」


どうしても上の空の返事になってしまう。

絵那のエセ占いを信じていいものか迷うけど、無条件に信じてしまいたくなる。

運命の人が本当にいるとするならば、

もしかして、それは…

朝雪くん?

こうして2人きりになったのも何かの縁なの?


「あの、らぶちゃん」

「ん?」

「もう一度、告白してもいいですか?」


秋風が頬を掠める。

…動き出す。

わたしが頷いたその瞬間から。

次の一言から。

わたしは風の流れに身を任せて首を動かした。

朝雪くんが息を吸うのが分かる。

放たれる言葉に耳を澄ます。


「らぶちゃん、僕はあなたのことが大好きです。これからもそばにいたいです。友達として見る景色も好きだけど、その先の景色はもっと輝いて見えると思うから…。僕がらぶちゃんの瞳に映る景色を必ず輝かせます。約束します。だから、僕と…付き合ってください」


ひゅーっと風が吹いて

ずっと先延ばしにしてきた問いに答えを出す時が来たんだと思った。

言わなきゃ。

踏み出さなきゃ。

ここから、

始めなきゃ。

足踏みばかりしていられない。

…よし。


「朝雪くん、その…わたし…」


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