甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
「ん、いい子」
そう言うと、千紘くんは私の頭を優しくなでた。
……ねえ、なんで。
そんな目で私を見るの。
どこか、愛おしいって言っているような、目。
「……またあとでね」
そう言って、千紘くんは校庭の方に歩いて行った。
千紘くんが見えなくなると、私はその場でとっさにしゃがみこんだ。
「~~っ」
さっきまでの私たちを思い出して、時間差で顔にじわじわと熱がうまれてきた。
私たち、今なにしてた?
ハグとか、キスとか……っ。
「あー……っ」
とくとく、と心臓は速く鼓動を打っている。
「千紘くんのばかぁ……っ」
こんなの、千紘くんしか見えなくなるに決まってる。
色々思い出してしまって、私はぎゅっと自分の膝を抱いた。
しばらくたって、熱が引いてきたころ、私はテントまで戻った。
「……ちょっとゆあっ」
そこで羽衣と合流するなり、羽衣は焦ったように私を見つめてきて。
「どうしたの、羽衣」
「どうしたのじゃないよっ」