甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「……?」

「ゆあ、瀬良千紘と何があったの!?」

「……!?」


私の肩をがしっとつかんで、羽衣は私にそう聞いた。

……なんでそれを……!?

引いたはずの熱が、再び戻ってきて。


「その反応!なにかあったんでしょ!?」

「……あ、いや……っ」

「ちゃんと教えて!」


羽衣の剣幕に押されて、私は洗いざらい羽衣にすべてを話した。

千紘くんには言わないって約束だったけど、隣に住んでいることも。

きっと、私の顔は真っ赤だろう。


「そんなことになってたの……!?」

「だ、だれにも言わないでね!?」

「言わないよっ」


羽衣は興奮したような様子で、私をにたにたと笑いながら見る。


そ、その表情やめて……っ!
絶対変なこと考えてるでしょ!!


「ほら、噂をすれば、瀬良くんの番だよ!」

「……!」


羽衣がトラックの方を指さす。

そこを見ると、千紘くんがスタート位置についていた。
隣には、唯斗くんもいる。


「……っ、本当だ……」

「分かりやすいね、ゆあ」

「な、なにが……!?」


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