甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
そして、ふと目が合ったとき。
千紘くんは、私を見てクシャッと笑って、片手をあげた。
……っ、なんで、こんなに心臓がきゅうってなるんだろう。
鼓動は、聞いたことのない音を立てた。
助けてくれた。
かっこよく一番にゴールを決めちゃった。
優しくしてくれた。
こんなに苦しくて、それでいてこんなに愛しいのはなんで。
……愛しい。
ああ、そっか。……そういうことなんだ。
心の奥底から、想いがあふれだす。
どうしてそんなに優しいの。
どうしてそんなにかっこいいの。
どうして……。
もうこの気持ちに嘘はつけない。
だって、気づいてしまった。
千紘くんに対してドキドキするのも、
目が奪われるのも、
キスをされてもそれでいいと思えるのも、
一緒にいたいって思うのも。
それもぜんぶ、ぜんぶ。
──千紘くんのことが、好きだからだ。
だからもっと、近くにいたい。
***
「あらぁ、ねんざね。しばらくは安静にしてなさい」
「はあい」