甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


そして、なぞるようにその手は、私の背中を何往復もする。


「……あぅ、ひゃぁ……っ」

「……やばいな、これ」

「千紘くんっ、やめっ、はぅ…っ!」


やばい、どころじゃない。

背中に柔らかい感触がおりてきて、体が硬直した。
それなのに、からだじゅうがぞくぞくする。


「……っ、ひゃ」

「っ、あめえ。またキスマつけていい?」

「も、だめ……っ!」

「……かわいすぎんだろ」


頭がくらくらしてきた。

千紘くんの風邪、もらった……?
だからこんなにクラクラするの……?

ちょっと、も、無理……。


「ち、ひろくん、一旦、離れて……!!」

「……やだ」

「おかゆつくるから!ね?」


そうだよ、おかゆ……!
なんにも食べてないでしょ……?

あ、そういえば、ごはん家に置きっぱなしだ……。
後で片付ければいっか。


「おかゆ……?」

「うん、そうだよっ」

「あーんしてくれるなら離す」

「はあ!?」


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