甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


余計に反感を買わないか、ちょっと心配……。


「ま、とにかく、ゆあが気にすることないよ!
百パーセント、こんなことしてるやつが悪いから!」

「そ、そうかな……」

「そうだよ!
絶対ゆあは悪くないよ」


念を押し続けてくれる羽衣とは対照的に、私は不安がぬぐえなかった。



***



でも、次の日からも嫌がらせはなくならなくて。

下駄箱を開ければ、『ブス』とか『身の程をわきまえろ』とか『ぶりっ子』とか、そんな暴言が書かれた紙が入っている。

まだ、画鋲とかは入れられてないけど、そろそろメンタルが危ない……。


今日も下駄箱の前でため息をついていたとき。


「ねえねえ、瀬良くんっ」

「お弁当一緒に食べようよー」

「こっち見て!」

「きゃああっ、笑った!!」


振り向かなくてもわかる。千紘くんがいるんだ。

家では相変わらず話しているけれど、学校では気をつけなきゃ……。


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