甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
ど、どうしよう。
こういうとき、なんて言えばいいんだろう。
「はは……」
結局答えは出なくて、私は苦笑いを浮かべた。
吉村さんたちは相変わらず、嫌な笑顔を浮かべて私を見ている。
「まあでも、ちゃんと来たから許してあげるよ。
呼びだされた理由は……、分かってるよね?」
「えっ、と……」
一歩二歩と近づいてくる吉村さんに、私も後ずさりする。
なにこの威圧感……。怖い……っ。
「じゃあ、まずネタバラシからしよっかなあ~。
最近、毎日のようにロッカーに紙切れが入ってたでしょ?」
「え……、はい」
「あれを書いたのは私たちでした~」
あははっ、と甲高い声をあげて吉村さんは笑う。
「な、なんで、吉村さんが……」
「……決まってるよね?」
急に、吉村さんの顔が真剣そのものに変わった。
単なる真剣じゃなくて、私を見下すような、怖い顔。
……えっ、私、今、心の声……。