甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「最低じゃん、私……」


結局、自分のみじめさに気付くだけだ……。


コンクリートの下、日陰の部分に小さく腰を下ろす。

ここから出られたら、ちゃんと千紘くんにアピールをしてみよう。


「暑い……」


首元が汗をかいているのに気づいて、ハンカチで軽くふく。

本当に、このまま誰も来てくれなかったらどうしよう。

ずっとここで、ひとりだったら、どうしよう……。


「……っ」


じわりと涙が浮かんできて、慌ててそれをぬぐう。

なんで私が泣いてんの。
悪いのは私じゃん。

ちがうこと、考えよう。

もし、誰かが来てくれたら。


「今日のご飯、どうしようかな……」


千紘くん、言葉にはしないけど、表情的にハンバーグとからあげが好きだと思うんだよね。
からあげにしよっかなあ……。

んー、あとは餃子とか、コロッケあたりもいいかな。

千紘くん、魚が苦手って言ってたな。
今日のご飯で、出したら怒るかな。


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