甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「……ふふっ」


千紘くんは気づいていないかもしれないけれど、私が笑顔になるのは、千紘くんが絡んでいることが多い。

いつから千紘くんに、こんなにも頭の中を占領されちゃったのだろう。


なんてのんきなことを考えていたけど、体調はだんだんと悪化し始めていて。


「……痛っ」


突然、頭を殴られたような衝撃が走った。
思わず、頭を片手で抑える。

飲み物、飲みたい……。


日はゆっくりと傾き始めている。
多分もう、屋上に来て一時間近く経った。


頭がぐわんぐわんして気持ち悪い。
ぎゅっと目を閉じて、両肩を抱く。

どうしよう、どうしよう……。
このままだと、絶対倒れる……。

助けて……っ。


「千紘くん……っ」


さっき千紘くんに近づいて怒られたのに、こんなときに千紘くんを求めてしまうだなんて、最低だ。

それでも、千紘くんがいいの。

ごめんね、許して……っ。


「ゆあっ!!」


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