甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
「ちょ、ちょっと、なにするのっ」
「いいから、暴れないで」
「うっ……」
な、なんでこんなこと……っ。
吉村さんたちだって見てるのに……!
「……ゆあになにしたんだよ」
千紘くんの、怒った声。初めて聞くような声に、思わず背筋が伸びる。
ドキドキしていた心臓も、ぴたりと音を立てるのをやめた。
吉村さんは、ふるふると小さく首を横に振る。
「どーせ、昨日屋上にゆあを閉じ込めたのもお前らだろ」
「ち、ちが……」
「分かってんだよ、こっちは」
怯えたような表情の吉村さんたちに、少しだけ同情してしまって。
私は、吉村さんたちがすべて悪いわけではないのを、知っているから。
「ち、千紘くん」
「ん?」
「そんなに、怒らないで……」
「……」
「私にも、非があるから……。
全部が全部、吉村さんたちが悪いわけじゃないの」
頭上で、千紘くんが小さくため息をつく声が聞こえた。