甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
唯斗くんも、モテるからなあ……。
「そうそう、ゆあ、ちょっと話があって」
「話……?」
「今日の放課後、音楽室の横の空き教室に来てくれない?」
「……?分かった!」
なんだろう、話って……。
私なんかしたかなあ。
どうせ放課後に分かるし、いっか。
「じゃあまた、教室まで一緒に行こ」
「あっ、うん!行こ行こ」
下駄箱で一度別れて、上履きに履き替える。
そして、履き替えた先で唯斗くんと合流した。
「ごめんね、また待たせちゃった」
「ん、だから待ってないって」
「へへっ、ありがとう」
そう言って笑うと、唯斗くんはそっぽを向いてしまって。
えっ、気にさわることしちゃった……?
んー、でもそんな表情じゃない……?
なんて、考えを巡らせていると。
「あっ、ゆあ」
「……っ!?千紘くん!?」
あの日から、千紘くんは学校でも普通に、私に話しかけてくるようになった。