甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


それでも、神崎の名前は普通に呼んでいたくせに、俺の名前はあんな表情をして呼ぶものだから。


──ああ、落ちたなって。

この気持ちが恋だってことに、気が付いてしまったんだ。


なあ、ゆあ。

神崎のところになんて、行かないでくれ。


ずっとずっと、俺のそばにいて、離れなければいいのに。



《 ゆあside 》



学校から帰って着替えたりしたあと、すぐにエプロンを着た。

今日は帰ってくるのが遅くなっちゃった。

早く作らないと、千紘くんに迷惑かけちゃう……!!


んー、今日はなににしようかなあ。

冷蔵庫を開けると、昨日買っておいた鶏肉がまだ残っていた。

あっ、じゃあ、千紘くんからあげ好きみたいだし、それにしよう!
喜んでくれるかな。


先にサラダを作っちゃおうと、野菜を取り出して、包丁で細かく切っていく。

すると、しばらく経ってインターホンが鳴った。


< 188 / 213 >

この作品をシェア

pagetop