甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
それでも、神崎の名前は普通に呼んでいたくせに、俺の名前はあんな表情をして呼ぶものだから。
──ああ、落ちたなって。
この気持ちが恋だってことに、気が付いてしまったんだ。
なあ、ゆあ。
神崎のところになんて、行かないでくれ。
ずっとずっと、俺のそばにいて、離れなければいいのに。
《 ゆあside 》
学校から帰って着替えたりしたあと、すぐにエプロンを着た。
今日は帰ってくるのが遅くなっちゃった。
早く作らないと、千紘くんに迷惑かけちゃう……!!
んー、今日はなににしようかなあ。
冷蔵庫を開けると、昨日買っておいた鶏肉がまだ残っていた。
あっ、じゃあ、千紘くんからあげ好きみたいだし、それにしよう!
喜んでくれるかな。
先にサラダを作っちゃおうと、野菜を取り出して、包丁で細かく切っていく。
すると、しばらく経ってインターホンが鳴った。