甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
……っ、でも、私は頑張るって決めたんだ。
絶対、千紘くんのこと振り向かせてみせる……!!
そうだよ、あきらめるな、私!
「……頑張るぞっ」
「急にどうしたの、ゆあ」
「あっ、えっと、なんでもなくて……」
こ、心の声、もれちゃってた……。
気をつけないとっ。
こういうところだよ、私。詰めが甘い……。
「ゆあは恋、したことある?」
「……あるよ。一回だけ」
すごく、幼いときの記憶。
でも、きっと、一生忘れることはないと思う。
あれは、年中から小学二年生にかけてのことだったかな。
私は、幼稚園が終わるとすぐに、お母さんと公園に来るのが日課だった。
私が遊んでいる間、お母さんはいつもにこにことそばで見守ってくれていた。
だけど、お母さんも忙しかったから、遊ぶのは毎日三十分だけ、という決まりで。
私が年中だったあるとき、砂場で遊んでいる同い年くらいの男の子を見つけたのだ。