甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


……っ、でも、私は頑張るって決めたんだ。

絶対、千紘くんのこと振り向かせてみせる……!!

そうだよ、あきらめるな、私!


「……頑張るぞっ」

「急にどうしたの、ゆあ」

「あっ、えっと、なんでもなくて……」


こ、心の声、もれちゃってた……。
気をつけないとっ。

こういうところだよ、私。詰めが甘い……。


「ゆあは恋、したことある?」

「……あるよ。一回だけ」


すごく、幼いときの記憶。

でも、きっと、一生忘れることはないと思う。


あれは、年中から小学二年生にかけてのことだったかな。


私は、幼稚園が終わるとすぐに、お母さんと公園に来るのが日課だった。

私が遊んでいる間、お母さんはいつもにこにことそばで見守ってくれていた。

だけど、お母さんも忙しかったから、遊ぶのは毎日三十分だけ、という決まりで。


私が年中だったあるとき、砂場で遊んでいる同い年くらいの男の子を見つけたのだ。


< 198 / 213 >

この作品をシェア

pagetop