甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
『ねえねえ、おなまえ、なんていうの?』
休日にはたくさん子供がいるけれど、平日の夕方に子供がいるのが珍しくて、私はすぐに声をかけた。
だけど私を見ると、驚いたような顔をして、すぐに下を向いてしまって。
『……』
『ゆあはね、しいばゆあっていうの。
おともだちになろうよ!』
『……おともだち?』
それまで黙りこくっていた彼が、私の言葉にぱっと顔をあげた。
その淡い茶色の、透きとおるような瞳が綺麗だと思った。
だから私は、すぐに彼の瞳を指さして。
『あなたのめ、すっごくきれいだね』
『ぼくの、め?』
『うんっ。
ねえ、おすなでなにつくってるの?』
『……おやま。とんねるもつくりたい』
『わーっ、すごい!』
彼の前には、砂の大きな山があった。
私が作るものよりも、はるかに大きいもの。
彼が話してくれたことが嬉しかったのと、その山にびっくりした私は。