甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


ちーくんに、当たったんだ。
一体、だれが泥団子を投げたのよっ。


『だいじょうぶ?ちーくん』

『うん、ぼくはだいじょうぶ』


頬をふくらませながら泥団子が向かってきた方を見る。

すると、そこには見覚えのある男の子たちが。


『……またあなたたちがやったの!?』

『……げっ』

『な、なんでおまえがいるんだよっ』


私を見ておどおどし始めたのは、いつもちーくんをいじめてくる男の子たちだ。

よく、水道の水をかけてきたりとか、今みたいに泥団子を投げてきたりする。

私がちーくんをかばうことが多いから、よくどろんこになってお母さんに怒られたりもした。


『きょうは、はやくがっこうがおわったのっ』

『ふーん』

『やばい、あいつがくるぞっ』

『にげろにげろー!』

『はあっ!?ちょっと、まちなさいよっ』


ちーくんをいじめるなんて許さないんだから……!!

逃げ回る男の子たちを、私も必死になって追いかけた。


< 203 / 213 >

この作品をシェア

pagetop