甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
ちーくんに、当たったんだ。
一体、だれが泥団子を投げたのよっ。
『だいじょうぶ?ちーくん』
『うん、ぼくはだいじょうぶ』
頬をふくらませながら泥団子が向かってきた方を見る。
すると、そこには見覚えのある男の子たちが。
『……またあなたたちがやったの!?』
『……げっ』
『な、なんでおまえがいるんだよっ』
私を見ておどおどし始めたのは、いつもちーくんをいじめてくる男の子たちだ。
よく、水道の水をかけてきたりとか、今みたいに泥団子を投げてきたりする。
私がちーくんをかばうことが多いから、よくどろんこになってお母さんに怒られたりもした。
『きょうは、はやくがっこうがおわったのっ』
『ふーん』
『やばい、あいつがくるぞっ』
『にげろにげろー!』
『はあっ!?ちょっと、まちなさいよっ』
ちーくんをいじめるなんて許さないんだから……!!
逃げ回る男の子たちを、私も必死になって追いかけた。