甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
お、起きた……!?
よかった、これで解放される……。
ほっと一息吐くと、すぐそばから瀬良くんの声がした。
「……し、いば、さん……?」
「な、なに……!?」
「……、ん……っ」
安心したのも束の間。
瀬良くんは私を離すどころか、さらにぎゅっと抱きしめてきて。
「えっ、ちょ、は、離してってば……っ!」
私がそう抵抗しても、すー、すー、と寝息が聞こえるだけ。
ちょっと、いい加減起きてよ……っ!!
「せ、らくん……っ!!」
さすがに起きてもらわないと、これはまずい。
こんなことしたら、女の子全員に怒られそうだけど、これしか手段がないかも……っ!
「ご、ごめんなさい……!許して、ね……っ」
小声でそうつぶやいてから、瀬良くんの頬に手を伸ばす。
そして、その頬をつねって、軽く伸ばした。
「……いっ……」
私が手を離すと同時に、瀬良くんが顔を歪めた。
……さすがに起きた、よね……?
「瀬良くん、瀬良くん……っ!」