甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
「……んっ」
「起きて……!というより離してっ」
すると、ゆっくりと瀬良くんは目を開いて。
私を瞳にとらえるなり、大きく目を見開いた。
「……っ!?椎葉さんっ!?」
「よ、よかった……、起きてくれた……」
瀬良くんの腕から解放されて、私は床に座り込む。
今度は安堵する私と、慌てる瀬良くんとで、さっきとは対照的な図になっていた。
でも顔は赤いままだし、ドキドキだってしたままだ。
「な、なんで椎葉さんがここに……!?」
「ごごごごめんなさいっ!忘れ物をね、届けようと思ったの……!」
座ったまま、勢いよく頭を下げる。
慌ててる瀬良くん、初めて見た……。
とか、関係のないことを考えたりしながら。
……ごめんなさい。
「忘れ物……?もしかして指輪?」
「そ、そう!それ!
テーブルの上に、置いといたから……!」
「ありがとう……」