シンユウノススメ
「うっわ…想像してたよりも立派だな」

「ほんと。物語の世界みたい」

文句無しの快晴。
雲一つ無い青空に、白いワンピースとサマーハットのメイちゃんがよく映える。

女優さんみたいだと思った。
写真でも絵画でもなく、このままのメイちゃんを閉じ込めておければいいのにって思った。

「麦さん、バーベキューはいつ頃をご予定ですか」

ムギのおうちからの同行者は三人。

ハウスクリーニングと、いつも身の回りのお世話をしてくれている女性が二人と、
男性の駿河(するが)さん。

駿河さんは三十代前半で、お手伝いさんをしてくれている男性陣の中では若年で、体が一番大きい。
力仕事にも、「防犯対策」としても最適で、パパの支持を得て今回の保護者係に任命された。
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