深夜一時、突然始まる宝探しゲーム
トラブル対応をしている間は二人とも仕事に集中していたし、仕事に関することはちゃんと丁寧に答えてくれるので何も問題はなかった。別に後は会社から出て別れるだけなのだから世間話を必要はないのだが、「お疲れ様でした」くらいは言わせてほしい。
「あの、日野さん。お疲れ様でした。私はもう帰りますけど……」
「坂下さんは宝探しゲームをしたことってありますか?」
突然の意味不明な質問。
しかしいつも無口な人に突然真面目に聞かれると、もうどうすれば良いか分からなくてそのまま答えてしまう。
「宝探しゲームって隠した宝を探すやつですよね? 小さい頃にはよくしましたけど……」
「そうですか、得意でしたか?」
「はい?」
「得意でしたか?」
「いや、まぁ見つけるのは早い方でしたけれど……」
ちゃんと答えてあげる私も意味が分からないが、この質問を真面目にする日野さんの方が三倍は意味が分からない。
しかし次の日野さんの言葉で私は今までの流れの意味を知る。
「あの、日野さん。お疲れ様でした。私はもう帰りますけど……」
「坂下さんは宝探しゲームをしたことってありますか?」
突然の意味不明な質問。
しかしいつも無口な人に突然真面目に聞かれると、もうどうすれば良いか分からなくてそのまま答えてしまう。
「宝探しゲームって隠した宝を探すやつですよね? 小さい頃にはよくしましたけど……」
「そうですか、得意でしたか?」
「はい?」
「得意でしたか?」
「いや、まぁ見つけるのは早い方でしたけれど……」
ちゃんと答えてあげる私も意味が分からないが、この質問を真面目にする日野さんの方が三倍は意味が分からない。
しかし次の日野さんの言葉で私は今までの流れの意味を知る。