深夜一時、突然始まる宝探しゲーム
「坂下さん、手伝ってほしいことがあるんです。実は家の鍵を無くしたようで、お昼休みからずっと探しているんです」
「始めから普通にそう言ってくれませんか!? 大変じゃないですか!」
私は咄嗟にデスクから立ち上がってしまう。
ガタンという音と共に私が勢いよく立ち上がったので、日野さんがキョトンと驚いた顔をしている。
「いつからないんですか? 家を出た時は持って来たんですよね?」
「鍵を閉めた記憶はありますし、カバンのいつもと同じ場所に鍵をしまった記憶もあります。しかし昼休みになってカバンの中に鍵がないことに気づいて……。駅の落とし物センターに連絡を入れたのですが届いてないと言われました」
「では始めに会社の中を探した後に日野さんの通勤に使った道を辿りましょう」
「そうですね。ありがとうございます、坂下さん」
自分で言うのも何だが、割とこう言う時の冷静さには自信がある。
自分の場合だったら見つからなかった場合まで想定するが、今はそんな話をしても日野さんをさらに焦らすだけかもしれないのでやめておいた。
「始めから普通にそう言ってくれませんか!? 大変じゃないですか!」
私は咄嗟にデスクから立ち上がってしまう。
ガタンという音と共に私が勢いよく立ち上がったので、日野さんがキョトンと驚いた顔をしている。
「いつからないんですか? 家を出た時は持って来たんですよね?」
「鍵を閉めた記憶はありますし、カバンのいつもと同じ場所に鍵をしまった記憶もあります。しかし昼休みになってカバンの中に鍵がないことに気づいて……。駅の落とし物センターに連絡を入れたのですが届いてないと言われました」
「では始めに会社の中を探した後に日野さんの通勤に使った道を辿りましょう」
「そうですね。ありがとうございます、坂下さん」
自分で言うのも何だが、割とこう言う時の冷静さには自信がある。
自分の場合だったら見つからなかった場合まで想定するが、今はそんな話をしても日野さんをさらに焦らすだけかもしれないのでやめておいた。