深夜一時、突然始まる宝探しゲーム
「にしても、なんで鍵がないのを探すのに宝探しゲームなんて言ったんですか?」
「……僕、口下手で」
否定してあげたいが否定出来ない。だって普段無口な上に、突然話し出したら宝探しゲームの話である。
「まぁでも落ち込むより宝探しゲームだと思った方が楽しそうですね。日野さんの鍵が宝ってことで、どちらが先に見つけられるか勝負しましょう」
「坂下さんは本当にお優しいですね」
「いや、タクシーで帰るってさっき嘘つきましたけど、今金欠なんでそこらへんでブラブラして朝まで時間を潰そうと思っていたので時間があるんです」
「っ!?」
先ほどまで鍵を無くしても割と落ち着いていた日野さんの顔色に一気に焦りが見えた。
「……僕、口下手で」
否定してあげたいが否定出来ない。だって普段無口な上に、突然話し出したら宝探しゲームの話である。
「まぁでも落ち込むより宝探しゲームだと思った方が楽しそうですね。日野さんの鍵が宝ってことで、どちらが先に見つけられるか勝負しましょう」
「坂下さんは本当にお優しいですね」
「いや、タクシーで帰るってさっき嘘つきましたけど、今金欠なんでそこらへんでブラブラして朝まで時間を潰そうと思っていたので時間があるんです」
「っ!?」
先ほどまで鍵を無くしても割と落ち着いていた日野さんの顔色に一気に焦りが見えた。