百花繚乱
「何だね?」

「暇だね、爺さん。」

「ははは。暇じゃなければ、そんな事も考えつかんよ。さて、早速一人目と、ご対面してくるか。」

今はしがない老後暮らし。

何か楽しみでも見つけないと、余った時間が勿体無い。

「爺さん、気をつけなよ。人の家の事情に口挟むと、しっぺ返しが来るから。」

「ご忠告ありがとう。」








こうして私は、ご主人と縁のある女性たちを尋ねまわる旅に、出たのであった。

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