あの日に置いてきた恋をもう一度あなたと
「ずっと想ってる女性……?」
「そう! だってね、口癖は『今は仕事に生きてるから』なの。さっきの綾瀬さんみたいでしょう?」
「え……?」
「綾瀬さんがうちに出向してきてからさぁ、結構気にかけてる様子みせるんだよねぇ。今まで、そんな事一切なかったのに」
「そうなんですか……?」
菜月は、アメリカ支社のマニュアルをもらった日の事を思いだす。
(だからあの時も、わざわざ資料を取り寄せてくれたの……?)
すると宮本が目を細めながら、菜月の肘をつつく。
「あっ、思い当たる節があるんだぁ」
「な、ないですよ!」
菜月は軽く口を尖らせると、奥の席で皆と話す凌平の横顔をそっと盗み見た。
(凌平が、ずっと誰かを想ってる……?)
その言葉には、菜月の胸をキュッと苦しくさせる響きがある。
その時、宮本が急に菜月の肩をグッと引いた。
「噂をすれば。ほら、来たよ!」
声を弾ませてそう言う宮本の目線の先を辿ると、さっきまで奥の席に座っていた凌平が、立ち上がってこちらへと歩いて来るのが見える。
「佐々波リーダー! こっちこっち!」
宮本はわざとらしく大きな声でそう言うと、そそくさとグラスを持って立ち上がった。
「そう! だってね、口癖は『今は仕事に生きてるから』なの。さっきの綾瀬さんみたいでしょう?」
「え……?」
「綾瀬さんがうちに出向してきてからさぁ、結構気にかけてる様子みせるんだよねぇ。今まで、そんな事一切なかったのに」
「そうなんですか……?」
菜月は、アメリカ支社のマニュアルをもらった日の事を思いだす。
(だからあの時も、わざわざ資料を取り寄せてくれたの……?)
すると宮本が目を細めながら、菜月の肘をつつく。
「あっ、思い当たる節があるんだぁ」
「な、ないですよ!」
菜月は軽く口を尖らせると、奥の席で皆と話す凌平の横顔をそっと盗み見た。
(凌平が、ずっと誰かを想ってる……?)
その言葉には、菜月の胸をキュッと苦しくさせる響きがある。
その時、宮本が急に菜月の肩をグッと引いた。
「噂をすれば。ほら、来たよ!」
声を弾ませてそう言う宮本の目線の先を辿ると、さっきまで奥の席に座っていた凌平が、立ち上がってこちらへと歩いて来るのが見える。
「佐々波リーダー! こっちこっち!」
宮本はわざとらしく大きな声でそう言うと、そそくさとグラスを持って立ち上がった。