憧れだった貴方と恋をする〜左小指のピンキーリングは素敵な恋を引き寄せる〜
(えっ、あっ、佐野くんに抱きしめられている…)
「あー、あったかい…」
さくらは真っ赤になり逃げようとするが
「無理だよ、俺の力には敵わない、ほら、遥海くんて」
「は、は、遥海くん…」
さくらは恥ずかしくて遥海くんの胸に顔をつけた。
「は、恥ずかしい」
「さくらって可愛い名前だよな」
私の頭をなでてくれた。
「こんなでっかい私を女の子扱いしないでよ」
「何で?さくらは美人だし、真っ赤になると可愛いよ、言ったじゃん、顔は覚えてたって」
「そうだけど…そんな事言われた事ないの!う〜、もう、ご飯食べようよ」
「わかった」
遥海くんは腕を離してくれた。
「いただきます」
昨日より随分顔色がよくなった遥海はムシャムシャとご飯を平らげていく。
「美味い、さくらって本当に料理上手だな」
「まあ、作るの好きだからね、美味しいかどうかはわかんないけど……ん?ちょっと待って!さっきからさくらって言ってた?」
「うん(笑)嫌?」
「嫌…じゃないけど…」
さくらは遥海から視線を反らせた。
「じゃあ、さくら、マジで美味いから自信持っていいよ、俺の好きな味、他の飯も食べてみたい」
「ありがとう」とさくらは素直にお礼を言った。
さくらは少し咳払いをした。
恥ずかしそうに遥海の名前を呼ぶ。
「は、遥海くん…せっかく特待生で入った大学なのにやっぱりもっと食べて体を作らなきゃいけないんじゃないの?」
恥ずかしくて目は合わせられなかったが言いたい事は言えた。