憧れだった貴方と恋をする〜左小指のピンキーリングは素敵な恋を引き寄せる〜
「そうなんだけどさ、遠征に金がかかるからさー、俺の下にまだ妹も弟もいて実家に頼るわけにもいかず、バイトを頑張るしかないんだよ」
親はBリーグに入って欲しかったらしく大学を選んだのは遥海くんの意思だったと話してくれた。
夏休みは練習試合やら遠征で今まで1番金がかかったとも話してくれた。
「そうなんだ……確かに私達の高校の時も遠征はたくさんあったな」
まあ家庭の事情はそれぞれだから
「本当に親に感謝だ…昨日ごめんね、勝手にバイトを早退させて……私少し強引だったと反省してる…でもね、バイト代を私が出してもいいくらいには本当に休んで欲しかったの」
さくらは頭を下げた。
「あ〜うん、こっちもごめん、俺の体の事を考えてくれたのに…まあ今日元気になったからいいよ、さくらの言う通り今日も休む事になってたかもしれないしな」
ご馳走様と手を合わせた。
「これ、使って」
下のコンビニで下着と歯ブラシを買ってきていたのを渡した。
「いいの?ここから大学に行って」
「いいよ、だってその方が近いでしょ?」
「サンキュ(笑)」
遥海くんがシャワーをしている間にさくらも大学に行く支度をした。
同じ講義ではないが、2人は一緒にマンションを出て、コンビニに置いていた遥海の自転車を押して2人で歩いて大学に行く。
「そうだ!さくら、連絡先を教えて」
「あっ、うん」
大学に着くと自転車を置いて部室に寄ると言ったので2人は門で別れた。
「おはよう、舞子」
先に座っていた舞子にさくらは声をかける。
「おはよう、どうしたの?1限だけ休むなんて連絡きたからびっくりしたよ」
「うん…昨日夜中に起きて寝れなくて寝たの朝方だったからもうちょっと寝たかったの」
「そっか、ねぇ、3限休講になってたよ」
「本当?じゃあ今日はこの授業だけか〜」
「そうね」
さくらのLINEが鳴った。