憧れだった貴方と恋をする〜左小指のピンキーリングは素敵な恋を引き寄せる〜
私を優先?

“3限休講だって、さくらは?部活まで暇〜、遊ぼ“

(遥海くんも休講!?)

「さくら、どっかランチ行く?」

舞子から誘われた。

「私、まだ寝不足だから今日は寝るかな、ごめんね、また行こう」

「わかった〜」

ごめんね、舞子……

遥海くんからのLINEには“いいけど“と返した。


しばらくすると遥海くんのグループが教室に入ってきた。

今日は同じ講義の日だ。


「3限何する?」

「遥海は?」


会話が聞こえてくる。

「カラオケでも行く?」と女子からお誘いをされている。

「うーん、パス、自主練するわ」

遥海はそう答えた。

「真面目かよ(笑)」

「当たり前じゃん真面目だよ(笑)」


遥海くんの声を聞きながらさくらは左小指の指輪を触っていた。

(私を優先してくれるんだ)


講義が終わりさくらは教室を出てスマホを見ると、先に出た遥海くんからは何もメッセージは来てなかった。

(どうするんだろう……)

とりあえず門に向かった。

歩いているとスマホが鳴った。


“1度家に帰ってからさくらの家に行ってもいい?“


(そっか、部活の準備があるんだ、昨日帰ってないしね)


OKのスタンプを返して家に帰った。



ピンポンと玄関のインターホンが鳴りどうぞと鍵を解除した。


ドアを開けて遥海くんを家に入れる。

「お昼ご飯食べた?」

「いや、帰って急いで来たからまだ」


そういえば遥海くんはいつも同じ部活の白いジャージを着ているから中のTシャツが変わったくらいしかわからないけど、これが遥海くんの中では普通なんだろうな。

部活はほぼ毎日あるしジャージは必需品てことはわかるけど、練習前にみんな着替えるんじゃないかな〜

(意外とめんどくさがりやかな)

さくらは1人で可笑しくなった。


「パスタでいい?」

「うん」

「2人前くらい食べれるよね?」

「いいの?」

「茹でるのは一緒だから全然、ちょっと待っててね」

遥海はカウンターに座った。
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