御曹司との交際0日婚なんて、聞いてません!──10年の恋に疲れた私が、突然プロポーズされました
「普段はクールなのに、そんなこと言うから……俺、どれだけ我慢してると思ってるの……?」

律さんの背中が小さく震えている。

私もつられて笑ってしまった。

「……でも、本当にそう思ってる。昨夜、心も身体も、全部繋がってたって感じたから。」

その言葉に、私の胸がじんわりと熱くなった。

「私も。律さんのこと、もっともっと好きになっちゃった。」

ふたりして顔を隠しながら、それでもどこかしあわせで。

きっと今日からまた、何気ない日々が、もっと愛おしくなる。

そんな予感がしていた。

そして、律さんの電話が鳴った。

「ああ、お袋。え?今から?」

律さんが驚くとそこで電話が切れた。

「どうしたの?」

私が律さんに聞くと、彼は呆気に取られていた。

「おふくろが今から家に来るって。」

「ええっ⁉」

そう言えば、私。律さんの両親に会わずに入籍してしまった。
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