御曹司との交際0日婚なんて、聞いてません!──10年の恋に疲れた私が、突然プロポーズされました
段ボールの数だけ、未来の記憶が増えていく。

この広すぎるリビングも、きっとすぐに――あたたかく、にぎやかになる。

律さんのあとを追って寝室に足を踏み入れた瞬間、私は思わず目をぱちくりさせた。

「……なにこれ、寝室?」

そこには、想像を遥かに超える空間が広がっていた。

まるで軽いワンルームマンションのような広さ。

奥には、ゆったりとしたセミダブルのベッドが二つ並び、真っ白なシーツが清潔感を放っている。

そして手前側には、一面の壁を埋め尽くす本棚と、窓際に設えられた書斎スペース。

「なんか……ここで暮らせそう。」

思わず呟いたその言葉に、律さんが笑いながら振り返った。

「うはっ!まさにコンセプトそれ!」

「え?」

「仕事で疲れて帰って来て、わざわざリビングに行くのが面倒な夜もあるだろ?だったら寝室にすべて揃えとけば、寝ながら完結するじゃん。」
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