御曹司との交際0日婚なんて、聞いてません!──10年の恋に疲れた私が、突然プロポーズされました
その時、素朴な疑問が浮かんだ。

「ねえ、男の人って、そんなにイチャつくのが大事なんですか?」

その瞬間、部長の目がギラッと光った。

「大事だ!!」

何その即答と、無駄な熱量!

「男にとって、妻とイチャつけるというのはな――」

部長は、スーツの袖をまくりながら力説する。

「俺はイケてるっていう、自信の証なんだ!」

「証って……なにそれ、バッジみたいに言わないでください。」

「いやマジだぞ!イチャつかせてもらえるってことは、まだ男として現役ってことだからな。」

部長が拳を握って語る姿に、なんだか胸がいっぱいになる。

そして、私はふっと微笑んで言った。

「でも、うちの旦那は、そんなことしなくてもイケてますけど。」

「おおっと?」

部長と滝君が声を揃えた。

……やば。思わずのろけた。

でも、いいの。
だって本当に、私の旦那は“そのままでもイケてる”んだから。
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