御曹司との交際0日婚なんて、聞いてません!──10年の恋に疲れた私が、突然プロポーズされました
「俺たちは、ちゃんと恋愛してるし、夫婦としても上手くいってると思ってたけど……外から見たら、そうは見えないんだな。」

「うん。でも、それってなんか悔しいよね。」

「だったら、ちゃんと見せつけてやるか。」

「見せつける?」

「そう。明日から、職場でも分かりやすく“イチャついてる夫婦”って感じでいこう。堂々と。……手、繋いで出勤するとか?」

「ええ⁉会社に行く途中で?!」

「いいじゃん。俺、むしろやってみたいんだけど。」

私は笑ってしまった。

「じゃあ……お弁当作ってあげる。」

「それ、最高。俺、絶対職場で“うちの嫁がさ〜”って言うから。」

「もう、律さんったら……」

私は笑いながらも、ほんのり顔が熱くなっていくのを感じた。

“疑似結婚”なんて言わせない。

私たちはちゃんと、恋してる夫婦なんだから。
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