御曹司との交際0日婚なんて、聞いてません!──10年の恋に疲れた私が、突然プロポーズされました
すると、滝君が目を見開いて驚いた。

「新婚の時にしなくて、いつするんですか。」

「え?」

私は思わず滝君の顔を見つめてしまった。

「俺、新婚の時は“夜のルーティン”にしてましたよ。」

「……ルーティン⁉」

まさかそんなにお盛んだったなんて。胸に小さな衝撃が走る。

「だって、好きな女が毎日横で寝てるんですよ? しないなんて、あり得ないでしょ。」

さらっと言うその言葉が、なんだか妙に刺さる。

「そ、そんな堂々と……よく言えるわね。」

「いやいや、新婚の醍醐味ってそこじゃないですか? 結婚して何が変わるって、夜ですよ、夜。」

あきれて笑いながらも、私はちょっとだけ考えてしまった。

うち、最近──ちゃんとしてないかも。

……帰ったら、ちょっと誘ってみようかな。
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