三十一音の星を集めて
(私、やっぱり三ツ橋くんのことが好きなんだ……)



お願い、神様。

今度机に手紙が入っていたら、この気持ちを伝えるから。

勇気を出すから。

もう一度だけチャンスをください。



教室に入って、机の中を探る。

だけどやっぱり手紙はなくて、私はひとり、ため息を吐いた。



それから三日の間に、私は三ツ橋くんを想って短歌を詠んだ。

いつか渡せたらいいなぁと思いつつ、今日も鞄の中に入れてある。



金曜日の授業が終わった。

また机の中を探れない、もどかしい週末がやって来る。

教室を出てしばらく歩くと、遠くに見える校門前に誰かが立っているのが見えた。

その人は、J高校の全日制の制服を着ている。



(こんな時間に? 珍しいなぁ)



そう思いつつ歩き進めると、その人の髪型が、ふわふわしていてパーマがかかっていることに気づいた。

コンビニエンスストアで倒れた、あのふわふわパーマの彼で間違いなかった。



「こんばんは」
と、挨拶をしてみた。



彼は「あっ」と、目を大きくしてから、
「あなたを待っていました」
と、目を細めた。



えっ?

私を!?
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