三十一音の星を集めて
彼はニコニコして、
「この間はありがとうございました」
と頭を下げる。



(わざわざこの間のお礼を言いに? でもなんで私がここにいるってわかったんだろう?)



「いえいえ、体調は良くなりましたか?」

「はい、おかげさまで」

「そうですか、良かったです」



そう言って、私はまたあることに気がついた。

鞄をガサゴソ探って、彼が落としたハンドタオルを取り出す。



「これ、次に会えたら渡そうと思って、鞄に入れていました。あなたのハンドタオルですよね?」

「あ、ぼくのです。ありがとうございます! 梶山さんが持っていてくれたんですね」



嬉しそうにハンドタオルを受け取る彼を、ポカンとして見てしまった。



(どうして私の名前……?)



思いが伝わったらしく、
「あ、ごめんなさい。ぼく、コンビニでご迷惑をおかけした時に、制服の名札をつい見てしまっていて……」
と、頭を下げた。




「あ、そうだったんですね。 でもなんで私がここにいるってわかったんですか?」
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