三十一音の星を集めて
「あ……、いや、あの……。梶山さん、ですよね?」

「えっ?」

「……あ、えっと、ぼくです」

「?」



話が見えてこない。

困惑していると、彼はメガネのズレを直してから、こう言った。



「ぼく、三ツ橋 隼人と申します。手紙のやり取りをしてくれていたのは、あなたですよね? 梶山 さちほさん」



目の前が瞬時に赤くなった気がした。

頬が急速に熱を持つ。



「三ツ橋 隼人くん……」

「そうです。ぼくです。……ご迷惑をおかけした時にお名前を見て、もしかして手紙の梶山さんはあなたなんじゃないかなって、風邪引きながらドギマギしていました」



三ツ橋くんはふにゃっと笑う。



(可愛い……)



「あの、ごめんなさい。お手紙のお返事、ずっと渡せなくて。気になっていたんですけれど、学校に行けなかったから……」

「あ、私もなんだか馴れ馴れしくお誘いしちゃって、引きますよね? ごめんなさい」
< 22 / 27 >

この作品をシェア

pagetop