三十一音の星を集めて
「そんな! 嬉しかったです!!」
と、三ツ橋くんは私に一歩近づく。



「ぼく、梶山さんと星を見ることを楽しみにしていました。 待ち遠しくて我慢もできず、こうして今、あなたと星を見るためにここにいます」



(ウザいって思ってなかったんだ……)



良かった。

安心して、私の頬も緩む。



すると三ツ橋くんも、満面の笑みをくれた。

あたたかくて優しい笑顔だと思ったら、胸の中に光が宿ったみたいな、やわらかい気持ちになった。



「……じゃあ、三ツ橋くん、見ますか? 一緒に、星空」

「はい!」






校舎に戻って、教室を目指す。

三ツ橋くんが制服を着ているので、少し目立つけれど、すれ違う人達はあまり気にしていない様子だった。



「夜の学校ってこんなに明るい感じなんですね」

「あれ、暗くてオバケとか出るって思ってました?」

「オバケ……、会ったら友達になってみたいです」



三ツ橋くんが真顔で言うので、私は吹き出してしまった。
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