三十一音の星を集めて
心臓がドクンと跳ねる。

だって、距離が近い。

目と目が合って、彼の瞳の中に自分を見つけた。



「あ、ご、ごめんなさい……」
と、三ツ橋くんが一歩下がり、私との距離を作る。



「なんで?」



思わず呟いた。



「えっ、いや……、近すぎて不快な思いをさせたくなくて」

「不快じゃない、です」

「えっ?」



三ツ橋くんの顔が少し赤くなっている気がした。



これは、チャンスなのかもしれない。

こうして直接、三ツ橋くんと会えたことも、ふたりで星を見れたことも、「勇気を出しなさい」と、都合の良い時にだけ頭の中に出現する神様に言われている気持ちになった。

何より、私自身が伝えたい。

気持ちが溢れて、自分だけでは抱えきれないから。



(受けとめてくれる?)



「……三ツ橋くん」

「はい」



「私、手紙交換が日々の楽しみだったんです。これからも、三ツ橋くんとやり取りしたいって思ってます」
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