結婚当日に夫が浮気したから、ヤケになって愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
しかしロイル侯爵は自ら積極的に財務大臣の地位を望んだわけではない。ただ次期財務大臣候補としてベルタ侯爵の名を聞き、絶対に彼をその地位につけてはならないと思ったのがきっかけなのだ。他に対抗馬がおらず、ロイル侯爵が同志の後押しもあって名乗りをあげただけ。そこにポーレット公爵の後押しがあれば心強い。
「そのようですね。その話は、私が関係するものではございませんが」
父の立場を守るために犠牲になった自分の運命を呪いたくなった。
「だけどね。君には僕の妻でいてもらわなければ困るんだよ」
ポーレット公爵以外の後ろ盾が見つかれば、すぐにでも離婚してやるというのに。
「僕は君を抱くことはできないが、やはり後継は必要だろう?」
抱くことはできないというのは、やはり先ほどの萎える発言とつながっているに違いない。だが、それに関しては深追いしないほうがいいと判断した。
「だから、リンダさんの子を跡継ぎにしたいと?」
「僕の血を引く子だからね。そしてその子の教育は、君に頼みたい」
「なんだって都合のいい話ですね」
なぜ私が夫と愛人の子を教育せねばならないのか。ふつふつと怒りが込み上げてくる。だがそこにわずかな悲しみも混じっていた。
「そのようですね。その話は、私が関係するものではございませんが」
父の立場を守るために犠牲になった自分の運命を呪いたくなった。
「だけどね。君には僕の妻でいてもらわなければ困るんだよ」
ポーレット公爵以外の後ろ盾が見つかれば、すぐにでも離婚してやるというのに。
「僕は君を抱くことはできないが、やはり後継は必要だろう?」
抱くことはできないというのは、やはり先ほどの萎える発言とつながっているに違いない。だが、それに関しては深追いしないほうがいいと判断した。
「だから、リンダさんの子を跡継ぎにしたいと?」
「僕の血を引く子だからね。そしてその子の教育は、君に頼みたい」
「なんだって都合のいい話ですね」
なぜ私が夫と愛人の子を教育せねばならないのか。ふつふつと怒りが込み上げてくる。だがそこにわずかな悲しみも混じっていた。