悲劇のセイレーンにささやかな愛を



なぜか真っ赤になる澪。
勢いよく俺の胸にノートを押し付けてきた。

恥ずかしいのは分かる。だけど痛い。ささってる。



『ばか!鈍感!嫌い!』

「はぁ?」

『ごめん、うそ。好き』

「……」



どっちなんだよ……とツッコミを入れつつ、好きと言ってくれて嬉しいと思う自分がいることに気づく。



「俺も澪のこと、好きだよ」

『ほんとに?』

「嘘でこんなこと言わない」

『そっか』


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