王子姫は旦那様に可愛いと言われたい
「すごい……バラ園が一望できるなんて」
バラ園のレストランの窓際席からは、バラ園が一望できた。ピンクや赤、黄色などあらゆる色のバラが植えられており、見ていて飽きないぐらいだ。
風が吹くたびにバラの甘い香りが運ばれてきて、鼻腔をくすぐる。まるで、絵本の世界に入り込んだような気分だった。
「そんなによそ見してると、こぼすぞ?」
「もー、大丈夫だってば!」
私と真尋は、パスタランチを楽しんでいた。
パスタやサラダには食用のバラの花びらが散らされており、美味しいだけでなくとっても可愛らしい。
「それにしても……よく分かったね、あの看板の撮影場所なんて」
実はこのバラ園は、看板の写真が撮影されたところだった。
「調べてみたら、ネットで話題になってたんだよ。ほら、あのカップルとか、看板の真似して写真撮ってる」
真尋が指さした方向を見ると、バラ園の中央の広場で写真撮影をしている男女の若いカップルがいた。
ポーズは看板と同じ、お姫様抱っこ。男性は少し照れているようだが、女性はとっても嬉しそうだ。
「後で、俺たちも撮ってみるか?」
「!!」
真尋の思いがけない提案に、パスタが喉に詰まりそうになる。
バラ園のレストランの窓際席からは、バラ園が一望できた。ピンクや赤、黄色などあらゆる色のバラが植えられており、見ていて飽きないぐらいだ。
風が吹くたびにバラの甘い香りが運ばれてきて、鼻腔をくすぐる。まるで、絵本の世界に入り込んだような気分だった。
「そんなによそ見してると、こぼすぞ?」
「もー、大丈夫だってば!」
私と真尋は、パスタランチを楽しんでいた。
パスタやサラダには食用のバラの花びらが散らされており、美味しいだけでなくとっても可愛らしい。
「それにしても……よく分かったね、あの看板の撮影場所なんて」
実はこのバラ園は、看板の写真が撮影されたところだった。
「調べてみたら、ネットで話題になってたんだよ。ほら、あのカップルとか、看板の真似して写真撮ってる」
真尋が指さした方向を見ると、バラ園の中央の広場で写真撮影をしている男女の若いカップルがいた。
ポーズは看板と同じ、お姫様抱っこ。男性は少し照れているようだが、女性はとっても嬉しそうだ。
「後で、俺たちも撮ってみるか?」
「!!」
真尋の思いがけない提案に、パスタが喉に詰まりそうになる。