王子姫は旦那様に可愛いと言われたい
幸せな二人
それからおよそ一年後。私と真尋は、結婚式当日を迎えていた。
天気は雲一つない快晴で、招待客からのライスシャワーが宙を待っていた。
「姫香ー! おめでとう!!」
「おめでとう!!」
「姫香、とっても素敵!!」
チャペルを出た私たちは、家族や友人たちに祝福されながら、歩みを進めていた。
「……ほら。似合わないなんて、誰も言わないだろ?」
真尋は私に、それとなく囁いた。
私が選んだのは、プリンセスラインのウェディングドレス。腰には大きなリボンが結ばれている可愛い一着で、一目惚れして即決したのだった。
「おじゃま虫もいないことだし、今日は楽しめそうだな」
「ふふっ、もう、真尋ってば」
親しい友人しか結婚式に招待していないので、招待客の中にゆまはいない。
風の噂で聞いた話だが、ゆまは私よりも数ヶ月早く式を挙げたらしいが、かなりの修羅場だったらしい。
彼女は学生時代、友人の彼氏を取ることも多く、あらゆる人から恨みを買っていた。
そのため、新婦側の友人の大半が当日欠席のため、披露宴の席はガラガラだったという。かわいそうな気もするが、自業自得だろう。
「みなさーん、披露宴の会場に移動する前に、お写真撮りましょう! こちらに来てくださーい!」
式場スタッフに促され、私たちは集合写真の撮影に向かう。
写真を撮る場所は、バラ園の中央広場ーーーそう。あの看板の撮影場所とまったく同じところだ。
天気は雲一つない快晴で、招待客からのライスシャワーが宙を待っていた。
「姫香ー! おめでとう!!」
「おめでとう!!」
「姫香、とっても素敵!!」
チャペルを出た私たちは、家族や友人たちに祝福されながら、歩みを進めていた。
「……ほら。似合わないなんて、誰も言わないだろ?」
真尋は私に、それとなく囁いた。
私が選んだのは、プリンセスラインのウェディングドレス。腰には大きなリボンが結ばれている可愛い一着で、一目惚れして即決したのだった。
「おじゃま虫もいないことだし、今日は楽しめそうだな」
「ふふっ、もう、真尋ってば」
親しい友人しか結婚式に招待していないので、招待客の中にゆまはいない。
風の噂で聞いた話だが、ゆまは私よりも数ヶ月早く式を挙げたらしいが、かなりの修羅場だったらしい。
彼女は学生時代、友人の彼氏を取ることも多く、あらゆる人から恨みを買っていた。
そのため、新婦側の友人の大半が当日欠席のため、披露宴の席はガラガラだったという。かわいそうな気もするが、自業自得だろう。
「みなさーん、披露宴の会場に移動する前に、お写真撮りましょう! こちらに来てくださーい!」
式場スタッフに促され、私たちは集合写真の撮影に向かう。
写真を撮る場所は、バラ園の中央広場ーーーそう。あの看板の撮影場所とまったく同じところだ。