【マンガシナリオです】クールな彼の無自覚な求愛
お泊り
前話の続き
○ショッピングモール
人の少ない屋外のベンチ。
渉「ごめん、急に」
紗矢「いや、全然…」
渉「アイツ…二宮になんか嫌なことされたり、言われたりしてない?」
紗矢「え、してないよ?」
渉「そっか…。二宮はいい奴だけど、高校の時から女遊び激しくて…だから…」
紗矢「もしかして…心配して駆けつけてくれたの?」
渉「…勢いで来ちゃったけど、重いね。ほんとごめん」
紗矢(今までの男運の悪さなら、きっと二宮くんにまんまと遊ばれていたかもしれない。だけど今は…)
「守りに来てくれたんだね。ありがとう」笑顔。
スマホに通知が来る。
玲香『私と夢はカラオケ行くから、紗矢は神崎とデートしておいで♪
良いお年を^_^』
紗矢(玲ちゃん…)
スマホ画面を渉に見せる。
渉「…デートしよっか」
モール内、手を繋いで歩く2人を見かけた石井。
石井「え、神崎先輩…?」ボソッと。
1月
○家の最寄り駅、朝
外で待つ紗矢。
紗矢「寒ー」
(お互いそれぞれ予定があり、結局年明けてからは会えていなかった。神崎不足だ…)
渉「おはよ」
マフラーぐるぐる巻き姿。キラキラフィルター。
紗矢「おはよう!」
(新年初神崎!あー好きっ!!)
電車内、朝の時間帯で人が多い。
渉「人多いから潰されないでね」
ぐっ、片手を紗矢の腰に回し支える。
ドキドキする紗矢。
渉「明日、何食べ行く?」
紗矢(明日は一緒に夜ご飯を食べに行き、そのまま神崎の家にお泊まりの予定)
「おでんの美味しい店があるって、玲ちゃんが言ってたんだけど」
渉「おでんいいね」
次の日。
○大学、調理実習室
調理実習中の紗矢。白の作業服。
紗矢(今日はお泊りデート…ってことは…そういうことだよね!?あ、でも神崎は付き合うの初めてだから、逆にないとか!?)
夢「…ちゃん、紗矢ちゃん!」
紗矢「えっ!」
夢「もう休憩だよ」
紗矢「あ、ほんとだ」
○講義室
成田「まさか渉が彼女作るなんてなぁ。いつから一ノ瀬ちゃんのこと狙ってたの?」
渉「玄に関係ない」
成田「つめた。俺はいいけど、女の子には優しくしなきゃ、すぐ振られるよぉ。特に一ノ瀬ちゃんは、過去の恋愛があんなだから余計に」
渉「…。」
帰り、門に向かう途中。1人で歩く紗矢。
藤野「いっちー!」
後ろから来る。
紗矢「お疲れ様です!」
藤野「まじさみーなー」
紗矢「ですね」
門の外に制服姿の石井。石井の前を通り過ぎる2人。
石井「あの!」
紗矢(?)
こちらを見ている石井。紗矢目線。
藤野「なに、知り合い?」
紗矢「いや…」
(あれ、この子どこかで見かけたような…あ!大学祭の時に神崎といた子だ!)
大学祭のシーン。
石井「一ノ瀬さんですよね?」
紗矢「あ、はい…そうですけど」
石井「1つお聞きしたいんですけど…一ノ瀬さんは神崎先輩とお付き合いしてるんですか?」少し睨む表情。
紗矢「えっ…」
驚く藤野。
紗矢(どうしよう、藤野先輩にまだ言ってない。というか、まだごく一部の人しか知らないはず…)
戸惑っている様子の紗矢に気付く藤野。
藤野「ごめん、俺たち急いでるから」
紗矢の腕を引きその場から足早に去る。
藤野「なんだったんだろうな」
紗矢「助けてくれてありがとうございます」
藤野「変なデマ流れてんのかなー」
紗矢「あの、先輩…実は少し前から付き合ってるんです…神崎と」
藤野「え!?…まじかぁ。もしかして、前言ってた好きなやつって神崎?」
紗矢「はい…」
藤野「…うまくいって良かったな!」笑顔
紗矢(先輩…)
藤野「さっきの子、なんか敵対視してる感じあったから気をつけた方がいいぞ」
紗矢「そうですね…」
(なんで私の名前知ってたんだろう…)
○おでん屋、夜
おでんを食べる紗矢と渉。
紗矢「美味しー、あったまるー!」
渉「このダシうまい」
渉を見る。
紗矢(あの子のこと言った方がいいのかな?…変に心配かけるの嫌だしなぁ)
○渉のアパート、風呂、脱衣所
渉「タオルはここの好きに使って。ドライヤーはここ」説明をしている。
紗矢「うん、分かった」
湯船に浸かる紗矢。
紗矢(彼氏の家に泊まるの初めてだなぁ。…待って。いつもの流れでメイク落としちゃったけど、すっぴん見せて大丈夫なの!?わぁーどうしようー!)
渉のいる部屋に。紗矢の後ろ姿越しの座っている渉。
紗矢「お風呂ありがとう」声のみ
渉「うん」
紗矢を見る。
脱いだ服で顔を半分ぐらい隠してる。
渉「なんで隠してるの?」
紗矢「…すっぴんだから…恥ずかしくて…」
立ち上がり、紗矢の腕を下げる。
至近距離で見つめながら
渉「…こんな可愛いのに」
ちゅ、おでこにキスする。
渉「俺も風呂行ってくる」
渉お風呂へ。紗矢その場にしゃがむ。
紗矢(だーかーらぁー恋愛上級者なんだってばー)
服に顔をうずめ顔赤くなる。
渉「そろそろ寝ようか」
紗矢「うん」
(ついに…!)
渉「セミダブルだけど狭いかも。大丈夫?」
紗矢「大丈夫だよ。それにくっついたほうがあったかいし…」
(あ…変なこと言っちゃった?)
渉「だね」
布団に入る2人。渉は紗矢の方に身体を向ける。
渉「くっつくんでしょ?」
紗矢(はい、そう言いました…)
照れながら渉に抱きしめられる形でくっつく。
渉「あったか」
紗矢(激しい鼓動が神崎にバレてしまいそう。私ばっかりドキドキしてるんじゃ…)
渉の顔を見る。
渉「ん?寝れそう?」
紗矢「分かんない」
渉「分かんないって」
紗矢「神崎は寝れる?」
渉「うーん、寝るのが惜しいって思ってる」
紗矢「ふふっ」
渉「もう少し話してから寝よっか」
紗矢「うん」
仲良く話すショット。
次の日。
○渉のアパート、朝
紗矢がゆっくり目を開ける、目の前に渉の寝顔。
紗矢(起きて神崎が目の前にいるなんて…!なんて幸せな朝なんだろう)
渉「…寒い」
目を閉じたままボソっと言い、紗矢を抱き寄せる。
キュンとする紗矢。
紗矢(…結局話しながら寝ちゃったから何もなかった。…そういうの興味ないのかな。まぁ元々恋愛する気ない人だから、不思議ではないか)
用意を済ませ、玄関を出ようとする2人。
渉「ちょっと待って」
紗矢「ん?」
ちゅ、キスをする。
渉「行こっか」
紗矢「う、うん」頬染まる。
約2週間後。
○大学近くのコンビニ
紗矢が中に入ると、藤野の後ろ姿を見つける。
紗矢「お疲れ様です!」
藤野「あぁ、お疲れ!」
2人が会話しているのを外から見てる石井の後ろ姿。
コンビニを出て藤野と別れる。
1人で歩きていると後ろから石井に声をかけられる。
石井「ちょっといいですか?」
紗矢「あっ…」
(この前の子…)
歩道の端により話す。
紗矢「あの、なんで私の名前知ってたの?」
石井「大学に行ってる知り合いの人に教えもらったんです」
紗矢「そうなんだ」
石井「この前もあの人といましたよね?もしかして二股ですか?」
紗矢「そんなこと…っ」
石井「神崎先輩のこと弄ばないでください。あなたなんかより、絶対私の方が先輩のこと好きなのに…」
紗矢(確か何回も告白してるって成田が言ってた。ずっと前から、私が神崎に出会う前からずっと神崎のこと好きなんだよね。その想いは本当だから否定する気はない。だけど…)
「私も神崎が大好きなの。どっちの方が好きとかよりも…神崎の気持ちを大事にしたいから」真剣。
石井「…っ!」悔しそうな顔。
「私、バレンタインに先輩に告白するんで!」
紗矢(え!?)
○ショッピングモール
人の少ない屋外のベンチ。
渉「ごめん、急に」
紗矢「いや、全然…」
渉「アイツ…二宮になんか嫌なことされたり、言われたりしてない?」
紗矢「え、してないよ?」
渉「そっか…。二宮はいい奴だけど、高校の時から女遊び激しくて…だから…」
紗矢「もしかして…心配して駆けつけてくれたの?」
渉「…勢いで来ちゃったけど、重いね。ほんとごめん」
紗矢(今までの男運の悪さなら、きっと二宮くんにまんまと遊ばれていたかもしれない。だけど今は…)
「守りに来てくれたんだね。ありがとう」笑顔。
スマホに通知が来る。
玲香『私と夢はカラオケ行くから、紗矢は神崎とデートしておいで♪
良いお年を^_^』
紗矢(玲ちゃん…)
スマホ画面を渉に見せる。
渉「…デートしよっか」
モール内、手を繋いで歩く2人を見かけた石井。
石井「え、神崎先輩…?」ボソッと。
1月
○家の最寄り駅、朝
外で待つ紗矢。
紗矢「寒ー」
(お互いそれぞれ予定があり、結局年明けてからは会えていなかった。神崎不足だ…)
渉「おはよ」
マフラーぐるぐる巻き姿。キラキラフィルター。
紗矢「おはよう!」
(新年初神崎!あー好きっ!!)
電車内、朝の時間帯で人が多い。
渉「人多いから潰されないでね」
ぐっ、片手を紗矢の腰に回し支える。
ドキドキする紗矢。
渉「明日、何食べ行く?」
紗矢(明日は一緒に夜ご飯を食べに行き、そのまま神崎の家にお泊まりの予定)
「おでんの美味しい店があるって、玲ちゃんが言ってたんだけど」
渉「おでんいいね」
次の日。
○大学、調理実習室
調理実習中の紗矢。白の作業服。
紗矢(今日はお泊りデート…ってことは…そういうことだよね!?あ、でも神崎は付き合うの初めてだから、逆にないとか!?)
夢「…ちゃん、紗矢ちゃん!」
紗矢「えっ!」
夢「もう休憩だよ」
紗矢「あ、ほんとだ」
○講義室
成田「まさか渉が彼女作るなんてなぁ。いつから一ノ瀬ちゃんのこと狙ってたの?」
渉「玄に関係ない」
成田「つめた。俺はいいけど、女の子には優しくしなきゃ、すぐ振られるよぉ。特に一ノ瀬ちゃんは、過去の恋愛があんなだから余計に」
渉「…。」
帰り、門に向かう途中。1人で歩く紗矢。
藤野「いっちー!」
後ろから来る。
紗矢「お疲れ様です!」
藤野「まじさみーなー」
紗矢「ですね」
門の外に制服姿の石井。石井の前を通り過ぎる2人。
石井「あの!」
紗矢(?)
こちらを見ている石井。紗矢目線。
藤野「なに、知り合い?」
紗矢「いや…」
(あれ、この子どこかで見かけたような…あ!大学祭の時に神崎といた子だ!)
大学祭のシーン。
石井「一ノ瀬さんですよね?」
紗矢「あ、はい…そうですけど」
石井「1つお聞きしたいんですけど…一ノ瀬さんは神崎先輩とお付き合いしてるんですか?」少し睨む表情。
紗矢「えっ…」
驚く藤野。
紗矢(どうしよう、藤野先輩にまだ言ってない。というか、まだごく一部の人しか知らないはず…)
戸惑っている様子の紗矢に気付く藤野。
藤野「ごめん、俺たち急いでるから」
紗矢の腕を引きその場から足早に去る。
藤野「なんだったんだろうな」
紗矢「助けてくれてありがとうございます」
藤野「変なデマ流れてんのかなー」
紗矢「あの、先輩…実は少し前から付き合ってるんです…神崎と」
藤野「え!?…まじかぁ。もしかして、前言ってた好きなやつって神崎?」
紗矢「はい…」
藤野「…うまくいって良かったな!」笑顔
紗矢(先輩…)
藤野「さっきの子、なんか敵対視してる感じあったから気をつけた方がいいぞ」
紗矢「そうですね…」
(なんで私の名前知ってたんだろう…)
○おでん屋、夜
おでんを食べる紗矢と渉。
紗矢「美味しー、あったまるー!」
渉「このダシうまい」
渉を見る。
紗矢(あの子のこと言った方がいいのかな?…変に心配かけるの嫌だしなぁ)
○渉のアパート、風呂、脱衣所
渉「タオルはここの好きに使って。ドライヤーはここ」説明をしている。
紗矢「うん、分かった」
湯船に浸かる紗矢。
紗矢(彼氏の家に泊まるの初めてだなぁ。…待って。いつもの流れでメイク落としちゃったけど、すっぴん見せて大丈夫なの!?わぁーどうしようー!)
渉のいる部屋に。紗矢の後ろ姿越しの座っている渉。
紗矢「お風呂ありがとう」声のみ
渉「うん」
紗矢を見る。
脱いだ服で顔を半分ぐらい隠してる。
渉「なんで隠してるの?」
紗矢「…すっぴんだから…恥ずかしくて…」
立ち上がり、紗矢の腕を下げる。
至近距離で見つめながら
渉「…こんな可愛いのに」
ちゅ、おでこにキスする。
渉「俺も風呂行ってくる」
渉お風呂へ。紗矢その場にしゃがむ。
紗矢(だーかーらぁー恋愛上級者なんだってばー)
服に顔をうずめ顔赤くなる。
渉「そろそろ寝ようか」
紗矢「うん」
(ついに…!)
渉「セミダブルだけど狭いかも。大丈夫?」
紗矢「大丈夫だよ。それにくっついたほうがあったかいし…」
(あ…変なこと言っちゃった?)
渉「だね」
布団に入る2人。渉は紗矢の方に身体を向ける。
渉「くっつくんでしょ?」
紗矢(はい、そう言いました…)
照れながら渉に抱きしめられる形でくっつく。
渉「あったか」
紗矢(激しい鼓動が神崎にバレてしまいそう。私ばっかりドキドキしてるんじゃ…)
渉の顔を見る。
渉「ん?寝れそう?」
紗矢「分かんない」
渉「分かんないって」
紗矢「神崎は寝れる?」
渉「うーん、寝るのが惜しいって思ってる」
紗矢「ふふっ」
渉「もう少し話してから寝よっか」
紗矢「うん」
仲良く話すショット。
次の日。
○渉のアパート、朝
紗矢がゆっくり目を開ける、目の前に渉の寝顔。
紗矢(起きて神崎が目の前にいるなんて…!なんて幸せな朝なんだろう)
渉「…寒い」
目を閉じたままボソっと言い、紗矢を抱き寄せる。
キュンとする紗矢。
紗矢(…結局話しながら寝ちゃったから何もなかった。…そういうの興味ないのかな。まぁ元々恋愛する気ない人だから、不思議ではないか)
用意を済ませ、玄関を出ようとする2人。
渉「ちょっと待って」
紗矢「ん?」
ちゅ、キスをする。
渉「行こっか」
紗矢「う、うん」頬染まる。
約2週間後。
○大学近くのコンビニ
紗矢が中に入ると、藤野の後ろ姿を見つける。
紗矢「お疲れ様です!」
藤野「あぁ、お疲れ!」
2人が会話しているのを外から見てる石井の後ろ姿。
コンビニを出て藤野と別れる。
1人で歩きていると後ろから石井に声をかけられる。
石井「ちょっといいですか?」
紗矢「あっ…」
(この前の子…)
歩道の端により話す。
紗矢「あの、なんで私の名前知ってたの?」
石井「大学に行ってる知り合いの人に教えもらったんです」
紗矢「そうなんだ」
石井「この前もあの人といましたよね?もしかして二股ですか?」
紗矢「そんなこと…っ」
石井「神崎先輩のこと弄ばないでください。あなたなんかより、絶対私の方が先輩のこと好きなのに…」
紗矢(確か何回も告白してるって成田が言ってた。ずっと前から、私が神崎に出会う前からずっと神崎のこと好きなんだよね。その想いは本当だから否定する気はない。だけど…)
「私も神崎が大好きなの。どっちの方が好きとかよりも…神崎の気持ちを大事にしたいから」真剣。
石井「…っ!」悔しそうな顔。
「私、バレンタインに先輩に告白するんで!」
紗矢(え!?)