宵にかくして
"サナ"と"蒼唯咲菜"が同一人物だと気づかれないように、こそこそと研修合宿の準備を行っていた私。
お互いに都合がつく日には宵宮さんと夜ご飯を食べることが日課になっていたので、こっそり宵宮さんにも相談させてもらっていた。
『─────よりにもよって昴と同じ班、か』
『は、はい……。でも、幸い気づかれている素振りはなくて、』
『……あいつは勘が鋭い上に、1度疑ったら執着するタイプだから』
用心に越したことはない、という宵宮さんのセリフに、ふるりと冷たいものが背中を走る。
寮内で不和くんとコミュニケーションを取ったことはほぼないし、私がボロを出さなければバレることはない、はず……!