皇太子妃を公募で決めるなんて聞いてません~見返す為に応募したのに皇太子殿下に心奪われてしまいました~
「はい。必ず。」

私は迷わず答えた。

もう、欲しくて仕方なかった。

だって私は、幼い頃からずっと、この人の妃になりたいと願っていたのだから。

たとえ、正式な皇太子妃にはなれなくても──

たった一晩だけでも、その夢が叶うなら、私は生きていける。

「……セラフィーヌ。」

名を呼ぶ声が甘くて、切なくて、胸の奥に染みた。

「俺は、誰かをこんなに欲したのは初めてだ。」

見つめ合う視線に、私は声を震わせた。

「皇太子殿下なら……お気に召した女性など、簡単に手に入るのでは?」

「欲しいって言ったのは、セラフィーヌが初めてだよ。」

そう囁いたアレシオ殿下は、私に何度も、何度もキスを落とした。

ゆっくりと衣服が剥がされ、彼の指先が素肌に触れるたび、体の奥が甘く痺れていく。

「セラフィーヌ……他の男に、触れられたことは?」

私は静かに首を振った。

「ありません。殿下だけです。」
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