皇太子妃を公募で決めるなんて聞いてません~見返す為に応募したのに皇太子殿下に心奪われてしまいました~
「……セラフィーヌ。」

唇を離した殿下が、そっと私の髪を撫でる。

「君のことが、たまらなく愛おしい。最初は政略だったのに、今では……君を失うなんて考えられない。」

「私も……。殿下が、私を妃に選んでくれて、本当に幸せです。」

するとアレシオ殿下は、私をベッドの脇へそっと引き寄せた。

私の手を取り、指を絡める。

「これから、たくさんの時間を一緒に過ごそう。君のすべてを知りたい。そして、俺のすべても伝えたい。」

「……はい。」

頷く私に、再び唇が近づく。

今度はゆっくりと、深く、互いの気持ちを確かめ合うように重なった。

ふとアレシオ殿下の指が、私の服のファスナーを下ろす。

「ぁ……」

徐々に露わになる私の肌。

「こんな明るい時分に、肌を出すのは……」

まだ陽も暮れていないのに。これでは私の肌が、アレクシス殿下に見られてしまう。

そして耳元でアレシオ殿下の声がする。

「恥ずかしい?」
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