皇太子妃を公募で決めるなんて聞いてません~見返す為に応募したのに皇太子殿下に心奪われてしまいました~
それは、ただの優しさなのに──胸がぎゅっと締め付けられるほど、嬉しかった。
マントからはアレシオ殿下の香りがした。凛として、どこか懐かしい香り。
「……困ったな。」
「えっ?」
小さく漏れた声に、私は思わず彼を見つめた。
「君を、このままマントに包んで、俺の部屋に連れ去りたくなってしまう。」
「──!」
心臓が跳ねた。胸の奥で、何かがふわりとほどけていく。
アレシオ殿下は静かに笑った。
「セレフィーヌ……君って、不思議だよ。最初は、ただ気になるだけだった。でも……」
その唇が、私の額に、頬に──いや、もしかして唇に──近づいてきたその時。
「セレフィーヌ様、お迎えに上がりました!」
あまりにも絶妙なタイミングで、声が割り込んだ。
「っ……」
アレシオ殿下が一歩だけ身を引く。
私はマントの中で、赤くなった顔を隠すことしかできなかった。
「では、また。」
マントからはアレシオ殿下の香りがした。凛として、どこか懐かしい香り。
「……困ったな。」
「えっ?」
小さく漏れた声に、私は思わず彼を見つめた。
「君を、このままマントに包んで、俺の部屋に連れ去りたくなってしまう。」
「──!」
心臓が跳ねた。胸の奥で、何かがふわりとほどけていく。
アレシオ殿下は静かに笑った。
「セレフィーヌ……君って、不思議だよ。最初は、ただ気になるだけだった。でも……」
その唇が、私の額に、頬に──いや、もしかして唇に──近づいてきたその時。
「セレフィーヌ様、お迎えに上がりました!」
あまりにも絶妙なタイミングで、声が割り込んだ。
「っ……」
アレシオ殿下が一歩だけ身を引く。
私はマントの中で、赤くなった顔を隠すことしかできなかった。
「では、また。」