皇太子妃を公募で決めるなんて聞いてません~見返す為に応募したのに皇太子殿下に心奪われてしまいました~
私は胸がいっぱいで、すぐには言葉を返せなかった。

アレシオ殿下は、そんな私を見つめながら、柔らかく微笑む。

「君は残るべきして、最終候補に残った。自信を持て。」

そのアレシオ殿下の真っ直ぐな視線に、私の胸がドクンと鳴る。

私は分かっている。

私の心がアレシオ殿下に向いている事を。

「そこでなんだが、君の率直な気持ちを聞かせてもらいたい。」

私の体全体が、ドクンドクンと脈打つ。

「私は……アレシオ殿下と結婚したいと思っていると、先日お伝えしています。」

その時、アレシオ殿下が寂しそうに微笑んだ。

「そうだろうな。君はお妃に決まったら、自分の役目を放り出すような人ではない。」 

アレシオ殿下がそっと、私の手を握る。

その手のひらから伝わる温もりが、まるで全身を包み込むようで、胸の奥がぎゅっと締めつけられた。

「俺を、愛しているのか。」
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